おばさん化

2004年7月9日
私が30代を目前にしていた頃のこと、
TVであるプロ野球チームの監督のお嬢さんが出ていた。
私と同じ年齢だった。
その人を見て、はたと気がついた。
「世の中の29歳の女性というのは、
 これほどおばさんに見られているものなんだ。」
別に彼女に対するTVのコメントが辛口だったわけじゃない。
彼女の映像を見て、私が勝手に思ったこと。

自分が年齢を重ねていって、
客観的にどういう感じで見られているか、
っていうのを自覚するのは結構難しいと思う。
歳相応に見られたら実際御の字じゃないのかな。
「いくつに見える?」って他人に聞いても、
その答えには、気遣いが含まれるものやと思う。
多少若く言われたとしたら、たぶん実年齢ぐらい、
もしくはもう少し上に見られたのかもしれない。
すごく若く言われたら、それはアヤシイ。(笑)
小柄な人だと言われがちやけど、
近寄って見たらギョッとされる、っていうことになりそうな。

タレントや女優を比較の対象に出してもしょうがないけど、
例えば黒木瞳がいくつに見えるか?って聞かれても、
結局40歳前後じゃないのかなぁって思うし。
何歳に見えるか?というのと、
その歳なりに綺麗か?というのとはまた別の話なんかも。

例えば自分が洋服を見に&買いに行くのに、
そのブランドが対象にしている年齢層と、
実際の私の雰囲気がかけ離れてないかな?
と、ある程度の年齢からは気になるようになった。
「好きなものを着ればいいねん」と言うかもしれないけど、
やっぱり20歳前後の若い子を対象に作られているものと、
それプラス10歳以上の人を視野に入れて作られているもの、
そこにはラインの違いが明らかにあると思う。
私はスタイルが良いわけではないので尚更、
作った人の腕で多少の見た目を補正してくれるもの、
そういうものでなければ、しっくりこないから。

ある日、洋服を見ていたら、
近くのあるブランドに親子らしき女性二人組みがいた。
そこはパンツが有名なお店で、
二人とも白いパンツを試着していた。
その後姿を見て・・・。
お母さんは確かに痩せていた。
その年齢にしたらたいしたものだと思う。
でもやっぱり、娘とはお尻の位置や張りが全く違っていた。
そのサイズの服に体が「入る」のと「合う」のとは、
ちょっと違うんだっていうのは自分で気づきにくい。
よほど運動をしたり努力をして保っている人でなければ、
20歳の年齢の差はラインに明らかに出てしまう。
「私はガードルなんて苦しいから嫌」って言うけれど、
そのラインを補正するには、そういうものの力も必要だし、
そんなものなくてもプリッと自然に上がっているお尻には、
やっぱり敵わないんである。

40代で、お嬢さんが高校生、という知り合いが、
「娘と服を共用にしてるの。スカートも入るからー」
と言うので、一つだけ苦言を呈した。
「イマドキのスカートはローウエストが多いから、
 若い子は腰で穿いてるのを、おばさんはウエストで穿く、
 てのがあるんだよ。(汗」
彼女は「ローウエストってなぁに?」って言ってたけど。
娘と同じような服を着て、隣に並んじゃイケナイ。

でもねぇ、ターゲットにしてる年齢層がぴったり、
なところの洋服は、値段が高い。
デザインが・・・(汗)ってこともあるけど。
歳を取ったからお金持ちってわけじゃないんやから、
何とかそのへん考えて欲しいもんです。

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