化粧はお絵描き

以前、チャットで女性のプロの漫画家さんと仲良くなったことがある。
その人は素っぴんも美人やったけど、
化粧をすると自分でも言ってたけど、見事に化けてた。
「この仕事やってて良かったと思うの」と本人談。
確かに、色使いの感覚とかそういうもの、
才能がある人と無い人ではかなり違うと思う。

顔は立体やから、単にお絵描きではないけれど、
素質として化粧の上手い下手は既にあると思う。
それと、客観視できるかどうか、とか、
観察するために興味を持てるかどうか。
上手い人がいたとして、それがどうして上手いのか、とか、
観察して練習する人と、それをしない人では、
当たり前やけど雲泥の差が出るわけ。
自分に対するコンプレックスが、
そういうことにパワーを使う原動力になることも多々ある。

例えば私は左右の目の大きさが違う。
正確に言うと、二重の入り方がかなり違うのとか、
色んな要素が重なっているんやと思う。
人間は左右全く同じではないのは当たり前やけど、
写真を撮ったりすると、結構差が分かるので
指摘されると私にとっては割と辛かったりする。

それを克服すべく、どうしたらバランスよく見えるか、
メイクの特集の本を見たり、
コスメカウンターでプロの人にメイクしてもらったりして、
それを上手くカバーする方法を教えてもらったりした。
左右でアイラインの幅を変えるとか、
ビューラーをかける時に強さを変えるとか。

最近は、結構開き直って、
「綺麗どころの女優さんにも結構いてるしね。」
とか思えるようになった。
こういう場合、引き合いに出すのは綺麗な人に限るけど。(笑)
桐島カレンとか、かたせ梨乃とか。
ほれ、目が色っぽいってこともあるやん・・てね。
自分がどうかはもちろん棚上げで、前向きに。

で、素が割と美人な人にありがちなんやけど、
化粧がぞんざいな感じの女性って多い。
多いのは眉かなぁ？
例えばペンシルで描いて、ぼかしてないから線になってるとか。
それってすごく顔を老けさせる要因になる。
カラーリングしているからと言って、
素の眉とかけ離れた色で描いてる人とか。
黒いまばらな眉に、明るい茶色のペンシルって、
そら「描きました！」になるのが当たり前ではないかと・・。
眉は近くで見る鏡と、遠くから見る鏡二つが必要って言うんやよ。

最近の若い子はお化粧が上手な子が多いと思う。
よく見かけるのは、
ツルツルした肌に、目の周りだけ濃いマスカラやアイライン、
髪の毛は明るめのカラーリングして巻いてボリュームを出して、
口元はヌードカラーでつやつや、
眉の色も髪の毛に合わせて明るめに。

これって似合ってる子はすごくカワイイ。
あのお化粧は若い子ならでは。
歳を取ったら肌が負けてしまうと思うから。
やっぱりその歳しかできないメイクとか服装ってあるもん。
おばさんがやったらイタイだけになってしまう。（苦笑）

ただ、至近距離で見るに耐える一手間が大事やと思う。
マスカラを重ね塗りするのも、コームでとかしたり、
ホットビューラーでだまをとったり。
彼が近くで見て「こわっ」ってならないように。(笑)

でもって、男の協力はこれまたすごく大事やねん。
「化粧が濃い」とかすぐ言うやつは、大人になれてへん。
かわいくなろうとする女心は伸ばさなあきませんって。
彼女にできたからって、地味に地味にさせようなんてすると、
後で自分が後悔することになりますよぉ。